Pumpkin Scissors(13)(12)(10)

前巻に引き続き、何が起こるかわからない怖さがひしひしと感じられます。
各人の思いはとめどなく流れ、かくして西方諸国同盟(ネビュロ)合同会議が開催されます。
今回、新キャラクターが多く登場しますが、強烈なキャラクターの女性が目立ちます。
巨大な陰謀がじわじわと迫りくる予感を感じさせる新しい敵組織の登場に、秘密結社「銀の車輪」も暗躍、さらに軍部内の権力闘争に加えカウプラン・・・いくつもの組織が複雑に絡み合った展開になっています。
国家間の闘争をはじめ、国内政治闘争、情報部レベルでの攻防、陸情3課内での問題などなど、話題てんこ盛りの今回、どんどん話が膨らんでいき、どう決着が着いてゆくのか想像がつきません。
いつも大変なオーランド伍長ですが、今回は特に大変なことになってしまっています。
主人公たちの決意で締めくくられる『0番地区編』のまとめと、新章西方諸国同盟(ネビュロ)合同会議編の準備の巻です。
今回、アリス少尉とオーランド伍長はほとんど出番がありません。
準備の巻なので、会議に関係する国の人々や、各国の目的など伏線が数多く出てきます。久しぶりにセッティエーム姫が登場します。
多くの技術を生み出し『不可視の9番(インビジブルナイン)』にもかかわったカウプランの技術を巡る各国の攻防、帝国の裏で暗躍する銀の車輪のある計画など、国家レベルの波乱が渦巻いています。
そんな中、オーランド伍長の過去を暴こうと陸情1課の「第二の曲剣(ダブル・ショーテル)」が動きだします。
いったい何が起こるのかハラハラ感がいっぱいです。
この巻には、敬愛すべき姉御、ウェブナー注意のスピンオフ短編が収録されています。こちらもお見逃し無く。
表紙からもうかがえますが、前回までのしんみりとした雰囲気から一転して、ポップで賑やかな展開が繰り広げられています。
今回の舞台は、オーランド伍長の故郷「0番地区」です。オーランド伍長の過去につながるエピソードが語られます。魅力的な新キャラクターもたくさん登場し、今後の新展開に期待が膨らみます。
ストーリーも、帝国の内政事情に掘り下げた内容になり、戦災復興というテーマが深められていきます。
また、前回で吹っ切れたオーランド伍長に対し、アリス少尉が戦災復興にたいして思い悩み始めてしまいます。
帝国は、西方諸国連盟(ネビュロ)合会議が近づく中、自国の体裁を保つため、汚点である「0番地区」の掃討に乗り出します。ついに始まった新章も目の放せない展開が期待できそうです。



2017年02月23日