Pumpkin Scissors(14)(11) 戦車の父コルトゥ博士

今回の見せ場は、なんといっても戦車の父コルトゥ博士の語る「カウプラン文明」だと思います。
論理的な面白さここに極まる!といった感じです。
合同会議が粛々と進められる中、各国の威厳と本心が絶え間なく交差し、その中でカウプランの特許が議題にあげられます。そして、カウプランの技術の成り立ちと弊害が明かされます。
今回戦闘シーンは控えめのため、アリス少尉とオーランド伍長は少なめですが、戦災復興の意義と援助継続の必要性を主張するアリス少尉のスピーチに含まれる「陸情3課は民の道具であっても、民の味方ではない」という揺ぎ無い持論に、彼女の成長が伺えます。
そして、抗帝国軍(アンチアレス)が凶器を帯び蜂起します。怒涛の展開に流れ込む期待感がたまりません。
一度休載したため、絵のタッチが途中でガラリと変わっていますが、物語は相変わらず面白いです。
「0番地区」の抗争の火種として、0番地区派閥ボルモン派の幹部、好色男キャラダインの暗殺が計画されます。キャラダイン暗殺を防ぎ、0番地区抗争を防ぐため、オーランド伍長はじめ陸情3課および彼の家族たちが奔走します。
全巻で戦災復興について思い悩んでしまったアリス少尉でしたが、この巻でついに一つの答えにたどり着きます。
オーランド伍長の昔の家族たちも登場しますが、皆さん良い個性をお持ちです。
特に今回、オーランド伍長の昔の家族の一人アベルは、中途半端なことしかできていないオーランド伍長を諭すなど、その存在感を感じさせます。
そして、今回も物語がクライマックスを迎えたところで、次巻に続きます。


2016年12月19日