Pumpkin Scissors(16)(9)

抗・帝国軍(アンチ・アレス)が帝都に解き放った高機動装甲車。オーランド伍長は、果敢にも立ち向かいますが、結果として傷付き、力尽きてしまいます。人知れず、誰よりも血に濡れながら戦い続ける彼に救いの手は伸びるのでしょうか。カウプランとオーランド伍長の秘密が語られる本巻。「不可視の9番(インヴィジブル・ナイン)」「901ATT」「カウプラン機関」「ランタン」など、これまで謎だった部分の真実が堰を切ったように明かされます。天才科学者の考えることは、もはや狂気の一言です。後半に移るに連れて、パンプキンシザーズが息を吹き返し始めます。反撃の狼煙は上がります。次巻での熱い反撃の予感に、まだまだ目が離せません。

3巻にわたり、二組の少尉と伍長を中心に展開されてきた物語が、ついにフィナーレを迎えました。
国境警備隊の暴虐に耐え続け、最後に殺された区長の志、自分たちを取り戻そうと立ち上がった市民たちなど、主要人物たち以外の表現もドラマチックに描かれています。
通して、人間の弱さを描きながらも甘えないストーリーが好ましく思われます。
また、各キャラクターが今回の凄惨で陰鬱な事件を通してそれぞれが見つけ出した答えには、重みがあり、心打たれるものがありました。
当人にしかわからない、かけがえの無い「絆」や「遺したもの」など、決してハッピーエンドではないものの、穏やかで余韻の残る結末でした。
今回、久々にオーランド伍長が大暴れしています。

 

2016年10月03日